33ブックレビュー

2011年9月 4日 (日)

ブックレビュー「細川ガラシャ夫人」三浦綾子File.05

ブックレビュー「細川ガラシャ夫人」三浦綾子File.05

9月に入り、NHK大河ドラマ「江」も後半へ。
石田三成と徳川家康の実権争いも激しくなり、
細川ガラシャ(玉子)も巻き込まれ、
キリシタンは自害は出来ないことによる壮絶な最後を。
その出来事により、
徳川家康に形勢が傾き、
関が原の戦いに勝利したともいわれています。
細川ガラシャといえば、明智光秀の娘。
誕生した時は、織田信長の時代。
十四歳、信長の命により、細川忠興と結婚、
十九歳、父、明智光秀による本能寺の変、そして幽閉
二十四歳、玉子受洗し、洗礼名ガラシャとなる。
三十四歳、豊臣秀吉によるキリシタン弾圧に身を隠す。
三十八歳、石田三成による人質、征伐、そしてガラシャ没。
辞世の句、
「散りぬべき、時知りてこそ、世の中の、花も花なれ、人も人なれ」
本格派の歴史小説にて、「江」と時同じく、この激動の時代を感じつつ、
一点の曇りもない、この辞世の句にたどりつくこと、納得します。

「細川ガラシャ夫人」上・下
著者:三浦綾子
発行所:新潮文庫
発売日:1986年3月25日

Shouryuji

玉が細川忠興にお輿入れした勝竜寺城跡を訪ねて。

---------------------------------------------------
勝龍寺城跡(しょうりゅうじじょうあと)
(場所)京都府長岡京市勝竜寺
(交通)JR長岡京駅東口徒歩10分。
---------------------------------------------------

<これまでのブックレビュー>

File.04 「かくれ里」 白洲正子 講談社文芸文庫

File.03 「古都」 川端康成 新潮文庫

File.02 「里山の少年」 今森光彦 新潮文庫

File.01 「阪急電車」 有川浩 幻冬舎文庫  

<京都府地域情報♪>
京都府地域ブログランキングに参加しています。

<トピックス1♪>
古都のあれこれフォトスペース 
古都あれアーカイブ。

<トピックス2♪>
古都のあれこれホームページ 
本編です。
<トピックス3♪>
Yahoo!カテゴリへ掲載されています

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月28日 (日)

ブックレビュー 「かくれ里」白洲正子 file.4

ブックレビュー 「かくれ里」白洲正子 file.4

旅で訪れ、感じたことがそのままエッセイに。
訪れた場所の取材、そして論理的な推測まで。
やわらかい文体で楽しく、そして深く、読み応えのある一冊です。
訪れたことのない場所も、読んでいると訪れてみたくなる、
これまで訪れたところも、少なからず、重なる場所やシーンが多く、
なるほど、と思うことも多々あります。
古寺巡礼や仏像、風土を、美という視点で考える、
日本文化を触れる道先案内として感じることができる一冊です。
もちろん、そのほか単行本化されている
私の古寺巡礼、西国巡礼、十一面観音巡礼
と、白洲正子の旅エッセイは、欠かせない。

「かくれ里」
著者:白洲正子
発行所:講談社文芸文庫
発売日:1991年4月10日

Unotaki

白洲正子が、西山の御神体ではなかったかと推測する金蔵寺の産の滝。

---------------------------------------------------
金蔵寺(こんぞうじ)
(場所)京都市西京区大原野石作町1639
(交通)JR向日町駅下車阪急バス「南春日町」下車、徒歩60分。
---------------------------------------------------

<これまでのブックレビュー>

File.03 「古都」 川端康成 新潮文庫

File.02 「里山の少年」 今森光彦 新潮文庫

File.01 「阪急電車」 有川浩 幻冬舎文庫  

<京都府地域情報♪>
京都府地域ブログランキングに参加しています。

<トピックス1♪>
古都のあれこれフォトスペース 
古都あれアーカイブ。

<トピックス2♪>
古都のあれこれホームページ 
本編です。
<トピックス3♪>
Yahoo!カテゴリへ掲載されています

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月 8日 (月)

ブックレビュー 「古都」 川端康成

ブックレビュー 「古都」 川端康成

書店では夏フェアが行われ、
文庫本コーナーも、名作から話題作まで盛りだくさん。
四季折々、京都を訪れる人は多い。
春の桜、秋の紅葉はもちろん、葵祭、祇園祭、時代祭なども。
テレビや雑誌などを見て、観光ガイドやホームページで調べて。
訪れるきっかけはいろいろ。
そして、この一冊を読んで訪れるのも楽しい。
「古都」 川端康成
舞台は京都。
春夏秋冬、その季節を感じながら、ストーリーは展開。
京の名所や行事を細かく取り上げ、描かれて。
1968年にノーベル文学賞を受賞したその年に、
新潮文庫から発行された「古都」。
今もあせることのない美しい文体を感じつつ、
京都を訪れる旅もオススメです。
「古都」
著者:川端康成
発行所:新潮文庫
発行日:昭和43年8月25日

「高山寺では、石水院の広縁から、向いの山の姿をながめるのが、

千重子は好きであった。

開祖、明恵上人の樹上座禅の肖像画も好きであった。

床の脇に、「鳥獣戯画」の複製が、ひろげてあった。

二人はここの縁で、茶の接待を受けた。」 (「古都」 より引用。)

Sekisuiin

川端康成も、この高山寺石水院の縁側から望む山風景が、

印象に残ったのだと思いつつ。

Sekisuiin2

振り返ると、左の床の間に明恵上人の樹上座禅の肖像画。

Sekisuiin3

手前には、「鳥獣戯画」の複製。そして、

Sekisuiin4

小説では、二人はここの縁で、茶の接待を受けたとあり、

川端康成が取材で訪れ、小説に使った設定が、

そのまま変わらず、今もここにあります。

---------------------------------------------------
高山寺石水院(こうざんじせきすいいん)
(場所)京都市右京区梅ヶ畑栂ノ尾町
(アクセス)JRバス、京都駅から55分「栂ノ尾」下車すぐ。
---------------------------------------------------

<京都府地域情報♪>
京都府地域ブログランキングに参加しています。

<トピックス1♪>
古都のあれこれフォトスペース 
古都あれアーカイブ。

<トピックス2♪>
古都のあれこれホームページ 
本編です。
<トピックス3♪>
Yahoo!カテゴリへ掲載されています

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月26日 (日)

ブックレビュー 里山の少年

ブックレビュー 里山の少年

小笠原諸島の世界遺産登録などで、
自然に対する関心が高まっています。
今森光彦さんの「里山の少年」を読んでみました。
今森さんといえば、琵琶湖畔の里山を中心に活動され、
第20回の木村伊兵衛写真賞を受賞された著名な写真家です。
NHKスペシャル「映像詩 里山」が2005年に放映。
その中で、針江(はりえ)の三五郎さんの生活が取り上げられ、
川端(かばた)とよばれる生活の仕組みを紹介。
一般に脚光を浴びたことは知られているところですね。
この著者の本は、放映よりも前、1990年頃のこと。
その里山暮らしでの、自然との生活について綴られています。
20年という月日を経て、
その単行本が平成22年に刊行。
いろいろなエピソードが盛り込まれ、
季節を感じながら、
楽しく自然に触れることが出来る一冊です。
カブトムシの住む雑木林の章では、
人里と自然との共生について考えさせられ、
今も、その自然は残っているだろうかと感じることも。

「里山の少年」
著者:今森光彦
発行所:新潮文庫
発売日:平成22年5月1日

自然といえば、
俳優福山雅治が世界を巡るNHKスペシャル「最後の楽園 ホットスポット」
今日、6月26日21時放映最終回「第6回 日本~私たちの軌跡の島」です。
映像クルーが、ナビゲータの福山さんが、何を投げかけてくるか、
こちらも、楽しみですね。

<自然の風景つながり♪>

都内の公園で見つけた小さな主

Tentoumusi2

その主は、てんとう虫。

明るい空へ向かって、顔を出し、

Tentoumusi

気づいたその主は、慌てて、茂みの中へ。

---------------------------------------------------
向島百花園(むこうじまひゃっかえん)
(場所)東京都墨田区東向島3丁目18−3
(交通)京成電鉄押上線「京成曳舟」下車、徒歩10分
---------------------------------------------------

<ブログを読んでくださっている皆さんへ♪>
いつも訪れて頂き、有難うございます。
特に、コメントやメールを寄せて頂いている皆様も、
すべて読ませて頂いております!!。
ホームページにも、訪れさせて頂いております。
引き続き、よろしくどうぞ!!。

<京都府地域情報♪>
京都府地域ブログランキングに参加しています。

<トピックス1♪>
古都のあれこれフォトスペース 
古都あれアーカイブ、美を楽しむセレクションです。

<トピックス2♪>
古都のあれこれホームページ 
本編です。
<トピックス3♪>
Yahoo!カテゴリへ掲載されています

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年5月22日 (日)

ブックレビュー 阪急電車

ブックレビュー 阪急電車

有川浩さんの新刊文庫本は面白い。
インパクトのあるタイトル「阪急電車」。
一瞬鉄道好きの人が読む本と思うところだが。
京都線か神戸線かと思いながら、興味心身に手に取ると、
宝塚の今津線とあったから意表を付かれて。
降りたことのない駅でも、なんとなく身近な駅を想像してしまうし、
思わず微笑ましい状況もリアリティがあって面白い。
阪急沿線阪急育ちなんて思いながら、
読んでいる人も多くいると思います。
一方で、京阪、阪神、東急、いや近鉄、西武、東武、京急、
それとも京成などシブい沿線の人も、気にせず手に取りましょう。
いずれにしても共感できたり、はらはらしたり、
各駅電車に乗っているように、次から次へと展開していきます。
解説はつい先日、お亡くなりになられた
俳優で、アタック25の司会の児玉清さんとあったから、
その道の本ではないと手にとった人も。
心地よいお天気が続くこの機会に。
ちょっとした空き時間に読むにはちょうどいいです。
「阪急電車」
著者:有川浩
発行所:幻冬舎文庫
発売日:平成22年8月5日

          ・・・

<阪急電車つながり♪>

阪急京都線「洛西口」
1946年(昭和21年)開業した物集女(もずめ)駅。しかし、2年後に廃止。
55年ぶりの2003年(平成15年)に、同じ場所に再開業した洛西口(らくさいぐち)。
阪急電車としても30年ぶりの85番目の新駅に。

Rakusaiguchi

建物が軽く見える扇の屋根が印象的な阪急洛西口駅に、
お馴染み、えんじカラーの阪急電車が右から。
京都市内で、阪急電車が田園風景を颯爽に走る数少ない風景のひとつです。
                  (写真は2005年8月撮影時のもの。)

Rakusaiguchi2

駅ができた小さなこの街は、竹取物語(かぐや姫)由来の地ともいわれ、
竹の里としても知られています。駅名札も竹がシンボル。
後ろにみえるは、西の丘丘陵と西山連峰。

Rakusaiguchi4

東を見れば、左側に比叡山、そして東山連峰。
                  (写真は2009年12月撮影時のもの。)

Rakusaiguchi5

同じ場所も、夜になると、左に駅の照明と阪急電車の灯りのみ、
静かな街に、踏み切りの音と電車の音だけが響きます。
そして右のほうにライトアップされた京都タワーがくっきりと。

   ・・・

そんな街も、2015年には、線路の高架され、そのための工事が。
開発が進む駅周辺は、ショッピングモールや学校が建設予定。
街は、人が増え、にぎやかになっていくとともに、
京都の山並み、大文字焼きや京都タワーなど、
日常、眼にしたのどかな風景は、
少しずつ変わりつつあります。

---------------------------------------------------
阪急洛西口(はんきゅうらくさいぐち)
(場所)京都市京都市西京区川島六ノ坪町
(アクセス)阪急京都線「洛西口」もしくはJR「桂川」下車10分
---------------------------------------------------

<京都府地域情報♪>
京都府地域ブログランキングに参加しています。

<トピックス1♪>
古都のあれこれホームページ 
本編です。
<トピックス2♪>
古都のあれこれフォトスペース 
これまでの閲覧は可能です。
<トピックス3♪>
Yahoo!カテゴリへ掲載されています

| | コメント (1) | トラックバック (0)