50京の花街

2011年1月11日 (火)

京の花街-新春のよそおい-

京の花街-新春のよそおい-

お正月の祇園。花見小路から祇園白川へ。

京都では独特な「根引松(ねびきのまつ)」と呼ばれる門松。

町家やお茶屋などでいまも続く風習のひとつです。

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祇園甲部の中心地、大石内蔵助や新選組も訪れた一力亭の正面より。

玄関門の両側には、根引松が大きく。

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花見小路を歩いていると、お茶屋の入口に、さりげなく、美しく。

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歌人吉井勇も訪れた祇園白川の料理旅館白梅のお正月のよそおいより。

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祇園甲部 一力亭(ぎおんこうぶ いちりきてい)
(場所)東山区祇園町南側569
(アクセス)阪急河原町駅から徒歩10分
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2010年4月 4日 (日)

トピックス-都をどり-

「ヨーイヤァサー」の掛け声とともに春の到来を告げる都をどり。
をどりは京舞井上流、着物は京友禅、帯は西陣織と格調高い舞台です。

第138回 都をどり
桜花訪京都歴史(はなにきくみやこのれきし)
第1景 置歌      (長唄)
第2景 松尾大社初詣  (長唄)
第3景 和宮祇園社参  (長唄)
第4景 鴨川燈篭流   (長唄)
第5景 猩々      (浄瑠璃)
第6景 秋色伏見御香宮 (長唄)
第7景 一力亭雪宵   (長唄)
第8景 平安神宮桜満開 (長唄)

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祇園甲部歌舞練場もにぎやかになります。

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祇園一力亭の板塀にて、都をどりを彩るポスターと行灯。

茶券付特等観覧で、お茶席で芸妓さんによるお點前のあと、
華麗な舞と格調高い舞台を鑑賞しました。

今月30日まで1日4回講演です。

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祇園甲部歌舞練場(ぎおんこうぶかぶれんじょう)
(場所)京都市東山区祇園町南側570−2
(アクセス)阪急四条烏丸 徒歩10分
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2010年1月 4日 (月)

京の新年-祇園甲部4-

京の新年-祇園甲部(ぎおんこうぶ)-
京の正月飾り、新年の祇園甲部をご紹介。

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門の両側には、根引き松、上部には幕が張られたお茶屋の正月飾りです。
根引き松は、根っこのついた苗木の松を和紙で巻いて、水引で縛っています。

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一般に角松といわれている風習も、本来は根引き松が元来のものとのことです。
松には神が宿るといわれ、福を招く意味合いがあるようですね。

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京花街の正月は、上品な飾りから始まります。

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祇園甲部(ぎおんこうぶ)
(場所)東山区花見小路四条下ル
(アクセス)京阪四条祇園から徒歩5分
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2009年12月28日 (月)

京の花街-島原2-

島原(しまばら)

京には、以前は6花街だった組合も、今は5花街になりました。
1976年に京都花街組合連合会を脱会、その抜けた花街が、島原です。
現存していたお茶屋なども取り壊され、建物として残るのは数件です。

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西本願寺側から近づくと、島原大門が見えてきます。島原への入口です。

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現在は輪違屋(わちがいや)のみが茶屋営業を行っています。
通常の舞妓、芸妓とは異なり、御所の公家や皇族を相手にしていたため、
文化教養に長けた芸妓いわゆる大太といわれています。

Simabara4

幕末、宴会など行われた揚屋として機能していた角屋も、今では、
角屋もてなしの文化美術館として公開されています。

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格子の建物が、重厚な表情で、当時の面影を残していますね。

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木造の大構造、日本の伝統的な工法が数百年の建物を支えます。

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嶋原は、吉野太夫など多くの芸妓を生みました。
この宴席には、西郷隆盛や新撰組などが出入りをし、
文化を語り、また戦いの戦術を考えた場所ともいわれています。

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島原(しまばら)
(場所)京都市下京区西新屋敷場屋町32
(アクセス)JR丹波口駅から徒歩7分
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2009年12月27日 (日)

京の花街-先斗町2-

先斗町(ぽんとちょう)
高瀬川と鴨川の間に位置する先斗町。
江戸時代より、伏見港から高瀬川を行き来する船により、
旅籠屋が立ち並び、繁華街として形成、その後花街として認められました。

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四条大橋からみる三条大橋と、鴨川に面し納涼床を設ける町家です。
先斗(ぽんと)の語源は、ポルトガル語のponta「先端」ともいわれています。

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四条通りから三条一筋南まで続く、幅2メートル、長さ400メートルの先斗町通り。
美しい石畳が、花街の中心である歌舞練場まで続きます。

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奥に、先斗町歌舞練場が見えます。
ゴールデンウィークの頃、5/1~5/24まで鴨川をどりが開催されます。

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鴨川の対岸からみる先斗町歌舞練場は、昭和2年(1927)に松竹座など
劇場建築を数多く手がける大林組の木村得三郎により設計されました。

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幾何学模様の窓枠、スクラッチタイルなど印象的な建物です。
内部も白漆喰などレトロな雰囲気で、緞帳(どんちょう)が美しく、
舞台を待つ時間を楽しませてくれます。

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先斗町かいわいの中心は、この先斗町歌舞練場です。
鉄筋コンクリート造、地下1階地上4階には、花街にかかせない、
稽古施設(技芸学校)、組合事務所(検番)が入っています。

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そして、歌舞練場から、南側にお茶屋が連なります。
そんな先斗町の花街の形成を確認しながら、
散歩するといろいろ楽しめますね

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先斗町(ぽんとちょう)
(場所)京都市中京区先斗町通三条下ル
(アクセス)阪急四条河原町徒歩3分
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2009年12月24日 (木)

京の花街-宮川町2-

宮川町(みやがわちょう)

祇園の南側の鴨川沿いの花街。
鴨川の河川敷で出雲阿国の歌舞伎踊りが流行し、
人が集まり始め、歓楽街へと形成されてきた花街です。

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1999年には、祇園町南歴史的景観保全修景地区に指定された花街です。
伝統的な修景を続けながら、新しい街並みを感じる地域です。

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宮川町界隈の中心は、他の花街と雰囲気の異なる宮川町歌舞練場。
正面玄関は、鉄筋コンクリート造に改築されています。

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裏通りから見ると、本棟は歴史を感じる木造の建物です。

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隣接する建物には、お茶屋組合が入っています。

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通りを歩いていると、他の花街に比べ、芸鼓さん、舞妓さんをよく見かけます。

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宮川町通りから、路地に入ると、そこもお茶屋が軒を連ねて並んでいます。

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花街の中でも、新鮮な空気を感じる街ですね。

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宮川町(みやがわちょう)
(場所)東山区宮川筋二丁目から六丁目
(アクセス)京阪祇園四条徒歩5分
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2009年12月23日 (水)

京の花街-北野上七軒2-

北野上七軒(きたのかみしちけん)

京都の花街の中でも、最古といわれる上七軒をご紹介。

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北野白梅町から少し歩くと、北野天満宮に到着。

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参拝のあと、境内を歩きながら、東門の鳥居のほうへ。

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東門を抜けると、その先に上七軒通り、いわゆる上七軒界隈があります。
上七軒は、北野天満宮の社殿修復の際の、
残った材木を利用して、七軒の茶店を始めたといわれてます。

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安土桃山時代の豊臣秀吉が、北野天満宮で北野大茶湯を行った際に、
休憩所として、上七軒の茶店が利用されました。
その際に、秀吉は休憩所で献上された御手洗団子を気に入り、
その褒美として茶屋株を与えたことがお茶屋の始まりといわれています。

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京都最古の花街といわれている上七軒。
その界隈の拠点的な建物は、上七軒歌舞練場です。
春には北野をどりが4月15~25日の11日間だけ開催されます。

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鉄筋コンクリート造の建物には、お茶屋協同組合も。

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上七軒の中心部に位置するお地蔵さんは、地域の守り神ですね。

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半世紀前も変わらぬこの風景は、上七軒を象徴するお茶屋です。

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上七軒(かみしちけん)
(場所)上京区今出川通七本松西入真盛町742
(アクセス)北野白梅町から徒歩10分
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2009年12月 7日 (月)

京の花街-祇園甲部3-

祇園甲部(ぎおんこうぶ)

花見小路から、一本入ったとおりは静かで落ち着きます。

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通りを面して向かい合う家並み群がひとつの町内会です。
石畳を歩くと、出格子、低い軒先、2階の簾とシーンが目に入ってきます。

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通りの町内には地蔵菩薩が祭られています。
京都では毎年、8月24日に地蔵盆が行われています。

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祇園のシンボル、赤いつなぎ団子の提灯。

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お茶屋として、もてなしの空間をお客にしつらいます。
民家にはない薄い軒の庇、繊細な格子など細部にシキイの高さを感じます。

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庇と駒寄せが入口の空間を作り、提灯でお客を門前へ導きます。
当時は、格子のみ、時代の流れで、すりガラスが格子に組み込まれました。
ほんわかしたあかりが、少し入ってみたくなる夕方のお茶屋ですね。

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祇園甲部(ぎおんこうぶ)
(場所)東山区花見小路四条下ル
(アクセス)京阪四条祇園から徒歩5分
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2009年12月 5日 (土)

京の花街-祇園甲部2-

京の花街(かがい)-祇園甲部(ぎおんこうぶ)-
江戸初期に八坂神社の門前で営業された水茶屋が、
この花街の始まりといわれています。
中心地の祇園をご紹介。

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江戸時代中期に、花見小路どおりを中心に祇園界隈が形成されていきます。
夕暮れの花街は、よりいっそう雰囲気のある街並みを感じます。

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その通りの目線に飛び込んでくる一力茶屋
門の暖簾には「万」が掲げられていますが、もともと「万屋」。
後に、一字を上下に分け、「一力亭」となったそうです。

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一力茶屋(いちりきちゃや)は大石内蔵助がよく利用したことで知られています。
通りからみる洗練されたデザインは美しい。

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花見小路を南へ下がると、左側に祇園甲部歌舞練場があります。
毎年、芸妓や舞妓による都をどりが開催されています。
手前には玄関、右奥は別館で、右側の大屋根は八坂倶楽部です。

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隣接する弥生会館は、昭和12年の建設です。
洋館に和風の屋根がかかる当時としては斬新なデザイン。
帝冠様式の建物の内部は、貸しホールや組合事務所が入っています。

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通りの奥に一力茶屋、そして高い建物が弥生会館。
一本、筋を入れば華やかな中心部とは異なり、
落ち着いた街並みを形成するとおりです。

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祇園甲部(ぎおんこうぶ)
(場所)東山区花見小路四条下ル
(アクセス)京阪四条祇園から徒歩5分
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2009年11月 8日 (日)

京の花街-祇園東2-

京の花街、祇園東をご紹介。

春に開催する花街のおどりも、祇園東だけは、秋に行っています。
祇園会館で、11月1日~10日まで、只今開催中です。

祇園東は、東大路と花見小路の間で、四条通北側の通りの地域です。
花街を形成する地域の建物は歌舞練場、稽古施設(技芸学校)、
組合事務所(検番)、お茶屋で成り立っています。

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明治27年頃からの歴史を誇り、
近年では、映画館、レストラン、ナイトクラブ、ビアガーデンなど複合施設として
1958年に建て直された歴史のある祇園東の拠点施設・歌舞練場です。

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祇園東お茶屋組合は祇園会館の北側近くに位置しています。
東大和通り側の入口ですが、間口が狭いので見落としそうです。

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裏側に廻ると、古い2階建て建物とわかります。
家屋敷、家内、町内安全を守護する地蔵菩薩がありますね。
建物内は、1階が組合事務所、2階に稽古施設。

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花街のお茶屋のシンボルに提灯があります。
祇園東の提灯の紋はつなぎ団子。
地域の連帯を感じさせるもののひとつですね。

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祇園会館に隣接する新橋南通り。今は、写真手前のお茶屋のみ現存。
軒を連ねるお茶屋の街並みがあったように思われます。
今ないのが、少々寂しいところですね。

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こちらも点在する祇園東のお茶屋のひとつ。
隣接するのは朱塗りの鳥居が象徴的な観亀大神。
祇園東の地域の信仰が深かった稲荷神社です。

町家の取り壊しや乱立するビルにおされ、
現在、お茶屋として営業されているのは、12軒のみです。
ただ、点在する建物はそれぞれ趣きが残っていますし、
これからも残ってほしいものです。

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祇園東界隈(ぎおんひがしかいわい)
祇園東お茶屋組合・祇園東芸妓組合
(場所)東山区祇園町北側319
(アクセス)阪急河原町駅徒歩10分

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