並河記念館3
植治(うえじ)こと、七代目小川治兵衛の作庭です。
植治の庭を訪れると、石に目が奪われます。
一つ一つの石の選別から配置、そして機能的な足ざわりまで、
独創的で洗練されたデザインが今も受け継がれています。
視界の先に、池と灯篭が見えます。
樹木、草花の脇をとんとんとん、と
石畳を楽しく渡らせてくれるそんな想いを感じます。
池にたどり着くと、今度はぐるりと池を周ることができます。
手前から疎水の水が流れ込んでいます。
その手前の石橋を渡ってからの石の配置、そして奥にまた石橋と、
庭園のリズム、それに見合う石の種類、大きさ、形状、
そして、自然と人工の調和という作庭家としての
意匠と技法にしびれます。
並河靖之七宝記念館
(場所)東山区三条通北裏白川筋東入堀池町388
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