古都奈良-室生寺1/8-
平城遷都1300年の古都奈良。
8回にわたり、室生寺の自然と芸術の魅力をお伝えします。
平安遷都(794年)から9世紀末頃まで
弘仁・貞観文化(こうにん・じょうがんぶんか)といいます。
この時期は唐文化の影響を強くうけています。
平安京に遷都した桓武天皇は、
奈良の仏教勢力を抑えるために、平城京の寺院を平安京に移さず。
最澄(天台宗)と空海(真言宗)が現れ、
一般の仏教に対して密教の勢力がこの時代の主流に。
最澄は延暦寺を創建、空海は、高野山に金剛峰寺、京都に東寺を。
高野山は女性の参拝を排していたので、室生へ。
弘法信仰の女性は、室生寺へ参拝に来たのだといわれています。
女人高野と言われることもあり、仏閣は小さく、いたって艶やかな寺院です。
外を見れば、室生の里は棚田の風景でも知られています。
豊かな自然と室生寺の芸術が詰まった里山です。
上の橋(太鼓橋)と豊かな自然を育む室生川。
密教の寺院は、山中に建立されることが多くなり、
飛鳥や平城京に建立された寺院と大きく異なります。
そんな時代の代表ともいえるのが室生寺ですね。
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室生寺(むろうじ)
(場所)奈良県宇陀市室生区室生78
(アクセス)近鉄室生口大野駅より室生寺行バス室生寺前。
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