絵師 長谷川等伯
東京国立博物館 平成館にて長谷川等伯特別展が行われています。
2010年は等伯没後400年の節目の年であり、回顧展です。
長谷川等伯(はせがわとうはく)
能登七尾生まれの安土桃山時代から江戸時代まで活躍した絵師。
狩野派の天才狩野永徳と同時期であり、
華やかな作品を次々と世に送り出す狩野派とは、距離を置き、
信徒であった日蓮宗の仏画などを書いています。
その後、30代で上洛し、肖像画や花鳥画を書き、
絵師としてしだいに頭角をあらわします。
千利休と出会い、豊臣秀吉とも親交を深め、しだいに、大きな作品を。
その代表作が水墨画の最高峰、松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)と
金碧障壁画(きんぺきしょうへきが)の楓図壁貼付(かえでずかべはり
つけ)、いずれも国宝です。
華やかな桃山時代といわれるように、楓図壁貼付は豪華絢爛です。
金箔と色鮮やか色彩感覚で、生き生きと描かれています。
一方、松林図屏風は無の境地で描いたともいわれる水墨画です。
回顧展は、時代とともに変化する作品そして、
華と無、その対比を堪能できる展示構成となっています。
東京は今月22日(月)まで。
その後、京都国立博物館にて4月10日から5月9日まで。
京都の寺院で所蔵されている等伯の代表作品
大徳寺(大徳寺三門壁画、羅漢図 等)
智積院(花鳥図屏風、楓図壁貼付 等)
妙心寺(水墨枯木猿猴図)
本法寺(日通上人像 等)
表千家不審庵(千利休像)
圓徳院、禅林寺、北野天満宮、相国寺、天授庵、真珠庵、
壬生寺、両足院、聚光院、高桐院、三玄院などです。
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東京国立博物館(とうきょうこくりつはくぶつかん)
(場所)東京都台東区上野公園13-9
(アクセス)JR上野駅、徒歩約10分
京都国立博物館(きょうとこくりつはくぶつかん)
(場所)京都市東山区茶屋町527
(アクセス)市バス100、206、208号系統
「博物館・三十三間堂前」下車
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