京のさくら９-インクライン-

京の東山からさらに東へ、蹴上げへ。
明治２年、京都から東京遷都。
その結果、京都は経済が衰退、そのため産業再生の事業として、
インクライン（傾斜鉄道）の建設が始まりました。

インクラインは、蹴上舟溜り、南禅寺舟溜りから、
舟に降りることなく舟ごと台車に載せて、ウインチで引っ張り、
昇降させるという画期的な仕組みです。

その地が、今は公園として開放されています。
桜の季節は、台車の線路敷きの上を歩くと桜に包まれます。
遠くを見渡せば、京都市内が一望。

今も、琵琶湖からの水が、京都へ流れ込みます。
近くには、明治２５年の日本最初の水力発電所、蹴上げ発電所。
今も、静かに稼動しています。
京の文明開化に果たした役割は大きく、貴重な文化遺産です。
毎年、春になると桜のトンネルをくぐりに訪れる人も多いですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（散策）2010.04.03

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蹴上げ（けあげ）
（場所）東山区東小物座町
（アクセス）京都市営地下鉄東西線「蹴上」徒歩すぐ
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