ブックレビュー 「古都」 川端康成
ブックレビュー 「古都」 川端康成
書店では夏フェアが行われ、
文庫本コーナーも、名作から話題作まで盛りだくさん。
四季折々、京都を訪れる人は多い。
春の桜、秋の紅葉はもちろん、葵祭、祇園祭、時代祭なども。
テレビや雑誌などを見て、観光ガイドやホームページで調べて。
訪れるきっかけはいろいろ。
そして、この一冊を読んで訪れるのも楽しい。
「古都」 川端康成
舞台は京都。
春夏秋冬、その季節を感じながら、ストーリーは展開。
京の名所や行事を細かく取り上げ、描かれて。
1968年にノーベル文学賞を受賞したその年に、
新潮文庫から発行された「古都」。
今もあせることのない美しい文体を感じつつ、
京都を訪れる旅もオススメです。
「古都」
著者:川端康成
発行所:新潮文庫
発行日:昭和43年8月25日
「高山寺では、石水院の広縁から、向いの山の姿をながめるのが、
千重子は好きであった。
開祖、明恵上人の樹上座禅の肖像画も好きであった。
床の脇に、「鳥獣戯画」の複製が、ひろげてあった。
二人はここの縁で、茶の接待を受けた。」 (「古都」 より引用。)
川端康成も、この高山寺石水院の縁側から望む山風景が、
印象に残ったのだと思いつつ。
振り返ると、左の床の間に明恵上人の樹上座禅の肖像画。
手前には、「鳥獣戯画」の複製。そして、
小説では、二人はここの縁で、茶の接待を受けたとあり、
川端康成が取材で訪れ、小説に使った設定が、
そのまま変わらず、今もここにあります。
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高山寺石水院(こうざんじせきすいいん)
(場所)京都市右京区梅ヶ畑栂ノ尾町
(アクセス)JRバス、京都駅から55分「栂ノ尾」下車すぐ。
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