京の新緑 鳳凰 金閣寺vol.04
京の新緑 鳳凰 金閣寺vol.04
ゴールデンウィークも後半
金閣寺に訪れる前に そして訪れた後に
言わずと知られる名著
「金閣寺」 三島由紀夫 新潮文庫 1956
小説の心象風景と 現実風景の描写が 巧みに絡み合う
心地よい休日 美しい文体 三島文学の堪能を。
「私はまた、その屋根の頂きに、永い歳月を風雨にさらされてきた金銅の鳳凰を思った。この神秘的な金いろの鳥は、時もつくらず、羽ばたきもせず、自分が鳥であることを忘れてしまっているにちがいなかった。しかしそれが飛ばないようにみえるのはまちがいだ。ほかの鳥が空間を飛ぶのに、この金の鳳凰はかがやく翼をあげて、永遠に、時間のなかを飛んでいるのだ。時間がその翼を打つ。翼を打って、後方に流れてゆく。飛んでいるためには、鳳凰はただ不動の姿で、眼を怒らせ、翼を高くかかげ、尾羽根をひるがえし、いかめしい金いろの双の脚を、しっかと踏んばっていればよかったのだ。」
(金閣寺 三島由紀夫 新潮文庫 第一章より引用)
「威風堂々」 鹿苑寺 舎利殿 鳳凰
「反り返る杮葺きの屋根と風鐸」 鹿苑寺 舎利殿
「金箔の軒裏」 鹿苑寺 舎利殿
「新緑の金閣」 鹿苑寺 舎利殿
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◆金閣寺(きんかくじ)
京都府京都市北区金閣寺町1
>>京都市バス12系統、205系統など
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