季節のはざまに立つ森 草津市立水生植物園みずの森
季節のはざまに立つ森 草津市立水生植物園みずの森
秋がほどけ、冬へと向かうころ。
草津市立水生植物園みずの森には、
色を失いながらも静かに深まっていく時間が流れていた。
メタセコイアは黄金色から褐色へと移ろい、
役目を終えた葉を、音もなく地へと返していく。
足元に重なる落ち葉は、やわらかな層となり、
歩みのたびに微かな気配だけを残す。
その音は、季節が確かに進んでいることを、そっと教えてくれる合図のようだった。
枝が透け、景色が削ぎ落とされていくなかで、冬は静かに色を置いていく。
冷たい空気の中で咲くアイスチューリップ。
透明な花びらは、淡い冬の光を受け止め、凛とした佇まいでそこに在り続けていた。
華やかさの手前、春の兆しよりも少し前。
秋と冬が交わる、ほんの短い時間だけ現れる風景が、ここにはある。
写したのは花や木々だけではない。
移ろいの途中に立ち会った、その静けさそのものだった。
2025.12.21
滋賀県 草津市立水生植物園みずの森
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