雪景色に溶け込む公民館 ― 多賀町「結いの森」
雪景色に溶け込む公民館 ― 多賀町「結いの森」
多賀町の穏やかな街並みを眺めながら歩き、足を運んだのは多賀町中央公民館「結いの森」です。
訪れた日は、雪が降ったあとの静かな朝でした。
屋根や木立、足元の道に残る雪が、町全体をやわらかく包み込み、時間の流れまで緩やかに感じられます。
その雪景色の中に、溶け込むように佇んでいたのが「結いの森」でした。
主張しすぎることなく、しかし確かな存在感をもって、風景の一部としてそこにあります。
軽やかな片流れ屋根のラインは周囲の山並みとも呼応し、
建物と自然との距離を感じさせません。
設計は、大阪万博の休憩所デザインも手がけたアトリエo+hです
地域の木材をふんだんに用いた内部空間は、足を踏み入れた瞬間に温もりが伝わってきます。
光の入り方や天井の高さ、視線の抜けが心地よく、
いわゆる「公民館」という枠を軽やかに超えた、
新しいコミュニティのかたちを提起しているように感じられました。
竣工から1年半が経過しています。
育てられてきた時間を静かに語っているようです。
地域に愛され続ける建築とはこういうものなのだと、
あらためて実感しました。
2025.12.27
滋賀県 多賀町公民館「結いの森」
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